逃げられない世代 日本型「先送り」システムの限界

発行年月

2018年6月

著者情報

宇佐美典也(うさみのりや)
1981年生まれ。東大経済学部卒で元経済産業省官僚。

感想

日本が70年以上も戦争から逃れられている理由がわかりました。自由貿易下での日本国のビジネスモデル(原料を輸入して加工して買ってもらう)を継続し、アメリカ・中国から使える国だと思い続けてもらうことの重要さ。「先送り」は良くないが「先送り」出来る体力が日本にはまだある。体力が衰えないように経済活性化に寄与することが国民一人一人に求められているのだと思いました。

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逃げられない世代 日本型「先送り」システムの限界 新潮新書 / 宇佐美典也 【新書】

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メモ・キーワード

・社会保障と安全保障
・先送り型の行政システム
・既得権益
・改革に抵抗する国民
・内政問題(1000兆円の財政赤字、少子高齢化、社会保障の持続、労働力不足、原子炉)
・外政問題(北朝鮮、中国、アメリカの保護主義)
・官僚の異動サイクル 課長補佐以下は2から3年 課長以上は1から2年
・官僚側は在任期間の短さが「先送り体質」に
・刹那的に政権批判んを繰り返す
・事前審査制
・シルバーデモクラシー
・「団塊の世代」から「団塊のジュニア世代」へ先送りされた
・2036から2040年(あと18から22年後)(今42歳の人は60歳から64歳)で先送り型政治システムの限界がくるのでは?
・ドルベースでGDPは世界3位
・物価が違うのにドルベースのGDPを比較して経済を語るのはどうなんだろうか?
・社会保障制度(社会保障、社会福祉、公的扶助、保険医療・公衆衛生)
・日本の公債残高883兆円(国民1人あたり700万円)
・プライマリーバランス
・(収入)税収59兆円=所得税19兆円+法人税12兆円+消費税17兆円+その他
・ 税外収入4.9兆円
・年間20兆円ずつ国の借金は増えている
・消費税を1%上げると2.2兆円の歳入が見込める
・清瀬一郎
・太平洋戦争→自給自足の広域経済圏を作る為
・アメリカの海軍が守っているのはアメリカの利権ではなく自由貿易経済体制
・不沈空母=日本 中曽根元首相
・ブレトン・ウッズ体制
・寿命中位数(0歳児のちょうど半数が生存すると期待される年数)
・教育→労働→引退 から 教育→労働→自活→引退 へ
・現役時代の収入の15から25%程度の収入を確保する
・夫婦の合計年収が約800万で貰える年金は約205万/年
・稼いだお金の42.2%が税金として徴収されている
・法人税を上げると株価が下がり、貰える年金が減る

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