【読書】麻薬と人間 100年の物語

発行年月

2021年2月

著者情報

ヨハン・ハリ
1979年1月21日生まれ。 スイス・イギリス系の作家またジャーナリスト。彼はインデペンデントとハフポストを含む多くの出版物を持ち、薬物戦争、君主制、うつ病を扱った著作も書いている。

感想

『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』とは違い、薬物は依存症のきっかけで環境が問題だと言っている内容でした。麻薬神話で育った日本人にとって衝撃的な内容でした。
★★★★★

麻薬と人間 100年の物語

メモ・キーワード

・薬物戦争
・マフィア
・マリファナは正気を失わせるのか?
・ハリーアンスリンガー 初代麻薬取締局長
・ハリソン法
・合法時代は薬局でアヘンは2、3セントで買えたが、非合法になってからは犯罪組織は1ドルで売っていた
・麻薬取締局
・麻薬は全員が依存症なるわけでなく、ごく一部の人が環境要因が重なることで発症リスクが上がる?取り締まれば取り締まるほど、マフィアが儲かり、逆効果?
・ボルチモア
・アメリカの圧力で合法だった麻薬が違法になっていった
・アーノルドロススタイン
・税金の掛からない産業 麻薬産業などの裏産業
・毎回ギャンブルで勝つには、カジノを経営するしかない
・長期間麻薬を摂取しても9割の人は依存症にならないのはなぜ?逆に1割の人は何故なるの?
・手術などで麻薬を摂取しても依存症にならないのは何故?
・麻薬の離脱症状とは、一般的に思われているようなものではない?
・薬物依存症になるのは薬物ではなく環境要員が大きい
・1匹だけカゴにされてアヘン水を与え続けられアヘン中毒になったラットを、他の仲間がいて遊び道具がたくさんある環境に変えてあげるとアヘン水を飲まなくなった
・規制すると、一度に薄いもの大量に運ぶより、濃いものを少量運んだ方が儲かる(5%のビールより、90%ウイスキー)
・大麻の合法化、ホセムヒカ大統領の決断
・麻薬神話
・依存症者が増加するのは、薬物供給よるものではなく、それを必要としてしまう社会事情(環境)が原因

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