【読書】LIFE SCIENCE

発行年月

2020年12月

著者情報

吉森保(よしもり たもつ)
1958年大阪生まれ。都立竹早高校卒業。81年大阪大学理学部生物学科卒業。83年同大学院医学研究科医科学専攻修士課程修了。86年同博士課程中退。同年関西医科大学生理学第一講座助手(~96年)。93年ヨーロッパ分子生物学研究所(EMBL、ドイツ)博士研究員(~95年)。96年基礎生物学研究所助教授。2002年国立遺伝学研究所教授。06年大阪大学微生物病研究所教授。10年同大学院生命機能研究科・医学系研究科教授。14年同大学特別教授。17年同大学栄誉教授。18年同大学院生命機能研究科長。趣味はフルマラソン、トレイルランニング、色鉛筆でのスケッチ。

感想

以前に読んだ「LIFESPAN」に続き生命科学の本。こちらを読んでから「LIFESPAN」を読んだ方が理解が深まるかも?
素人向けにとてもわかりやすく噛み砕いて書いてあるので、生命科学とは何ぞや?と言うことがわかった気がします。
老化は病気かも?カロリー制限、低脂肪食、適度な運動の3点セットで生活していきたいと思いました。
★★★★★

メモ・キーワード

・生命科学は現代人にとって必須の教養
・抗体、免疫、DNA、遺伝子
・細胞生物学
★オートファジー→細胞を自分の力で新品にする機能
・科学的思考
・人類最大の敵は「病気」
・天然痘
・科学とは真実に近づくこと、逆に真理に到達できない
・感情ではなく理屈
・100%の真実は無い
・よい仮説
・仮説→予想→検証
・相関と因果
・相関関係は目に見える関係
・因果関係は確実な原因と結果の関係
・科学は比較することが重要
・広告なども対象群があるのか確認すること
・研究は論文で評価される
・査読、英語ではピアレビュー
・トップジャーナル、Cell,Nature,Science
・科学とねつ造
・研究不正 ねつ造、改ざん、盗用
・Natureは掲載料が50万円ぐらいかかる
・「細胞」が有れば生き物「生物」
・人間の細胞は37兆個ある
・ヒーラ細胞(培養細胞) 初めて人間の細胞を増殖させた細胞
・がん細胞は無限に増えられる
・小さい準備から、高分子(タンパク質)→超分子複合体→オルガネラ(細胞小器官:ミトコンドリア、リソソーム)→細胞
・遺伝子がタンパク質を決めている
・DNA遺伝子になる素材
・DNAは文字A T G C
・遺伝子はDNAで書かれた文章
・アミノ酸 DNAの文字が3つ並んでいる
・タンパク質 数万種類
・タンパク質で一番多いのは酵素
・ゲノム 情報の集合体
・遺伝子の一文字が置き換わると、病気になる、何も起こらない、進化する
・ナチスの優生学
・病気の時は必ず細胞が悪くなっている
・細胞がごっそり死んでしまう病気を「変性疾患」と言う
・ウイルスは初めは毒性が強いが宿主が死ぬとウイルスも死んでしまうので、弱毒化して宿主を痛めなくなる
・ミトコンドリア活性酸素
・がん 何かの遺伝子の変異
・がん 増殖して転移する
・ホルモン 情報を伝えるもの
・ミトコンドリアが酸素を使うから人間は酸素が必要
・免疫 抗体
・SBDD 構造に基づくドラッグデザインでタミフルは作られた
・サイトカインストーム
・鍵と鍵穴の関係
・ベニクラゲ 死なない
・老化→死亡する確率が上がること
・進化する為にわざわざ老化するように出来ている(弱い子供の身代わりに)
・健康寿命 男性72 女性74歳
・オートファジー 細胞の中のモノを回収・分解してリサイクルする現象のこと
・オートファゴソーム
★ルビコン ブレーキタンパク 高脂肪食で増える
【オートファジーの活性化方法】
カロリー制限 プチ断食、1食抜くなど
インスリンシグナルの抑制
TORシグナルの抑制
生殖細胞の除去
ミトコンドリアの抑制
・老化は病気
【オートファジーを活性化するもの】
・スペルミジン:納豆やキノコ、味噌、醤油、チーズ、シイタケ
・赤ワインとチーズ
・腹八分で適度な運動、低脂肪食