【読書】サラリーマンは、二度会社を辞める。

発行年月

2012年11月

著者情報

楠木新(くすのき あらた)
1954年、神戸市生まれ。京都大学卒業後、大手生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年、定年退職。楠木ライフ&キャリア研究所代表、神戸松蔭女子学院大学非常勤講師。『人事部は見ている。』『経理部は見ている。』『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか』『左遷論』ほか著書多数。

感想

サラリーマンには40代で「こころの定年」があり、「会社の定年」までに会社員とは違う角度から自分を成長させることが必要であることがわかりました。
★★★★☆

メモ・キーワード

・現実と理想のギャップ
・会社人生は4つのフェーズ
入社して会社に定着する段階
一緒に働く仲間や顧客に貢献できるようになる成長期
中年になって戸惑う時期
引退や老後視野に入れて働く時期
・会社は社員の人生にまで責任を負えない
・個人の課題は自分で解決するしかない
・就職は通過儀礼
★企業採用基準は『自分の部下、後輩として一緒に働けるかどうか』
・自分のやりたい事仕事にする
・身の丈にあった仕事を選べ
・突出した個性の人間は会社組織では働けない
・直ぐに辞められると困るので、組織の枠に治る人しか採用されない
・会社に採用され、毎日仕事が出来ている時点で、成功者にはなれない(組織人の器である)
・自分の為に働かない、人の為に働くと長続きする
・消費は個人の活動、労働は組織の活動
・会社は仕事がぐるぐる回って最終的に結果が出る仕組み。自分が頑張っても、別の人に結果が出たり、自分が頑張らなくても、結果が出たり、グルグル回るのが会社だと理解すること
・会社では「物事は努力で解決しない」
★会社は協働して働く場所。決して社員同士で争い合う場所ではない
・仕事に自分らしさを求めない、好きなことは仕事にできない
・先ずは8000時間稽古すること→1日8時間で3年が8000時間になる
★仕事による自己実現は目指せない
・会社員はレベルが足りなくても給料がもらえるが、フリーはレベルに達していなければ仕事は貰えない
・仕事(やりたいこと)は向こうらやってくる。探しにいくここではないのかも?
・仕事は『縁』
・結局会社は協調性のある人が評価される
・半数以上は課長になれない
・やる気のない年配社員とは仕事をしたくない
・40歳定年
・40歳は「こころの定年」向かえる時期
→誰に為に役に立っているのか?
→成長している実感が得られない
・人生50年時代は一つの山を越えるだけでよかった
・会社辞めるか残るかの二者択一はしんどい→この状態は追い込まれた状態である
・第二の人生は定年前から準備が必要
・第二の人生をスタートさせる 仕事内容は変えずに働く場所を変える
★会社はキャリアアップの道筋は示されていても、キャリアダウンの道筋は示されていない
・他人を変えることは出来ないが、自分を変えることも出来ない。変えることが出来るのは、自分の活躍する場所を変えること(フィットする場所)
・指導と言う名を借りた自慢話
・通過儀礼
・企業に「帰属」しているのか「参加」しているのか?
・人生は有限
・あなたがいてくれてよかった
・従来の枠組み
・会社での仕事の質を落とすと、やりたいことの質も同時に落ちる
・会社は自分が創り上げている幻想である
・昔の自分は何が好きで得意だった?
・パラレルキャリア(2つ以上の仕事)