【読書】アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

発行年月

2019年11月

著者情報

アンドリュー・O・スミス
MBA・法務博士 メイン州バス出身。学生時代からお金、投資、資金計画に関するアドバイスを行い、ペンシルベニア投資同盟(アメリカでもっとも早い時期に設立された大学投資クラブのひとつ)の設立に関わる。受託者、ファイナンシャルアドバイザー、弁護士として、信託基金、遺産、投資パートナーシップ、有限会社、保険信託、不動産パートナーシップ、個人資産の管理の相談に乗る。現在は特殊化学品メーカーのイェルキン・マジェスティック・ペイントで最高執行責任者を務める。

感想

辞書みたいなボリュームでしたが「お金」に関することが一通りわかった気がします。
サラリーマンの私が特によかった部分は『税金を引いた後が自分のお金』。年収いくら?って気にするけど、税引後の手取り額を一番気にしなければいけない事を改めて実感させられました。また支出を減らし、貯金(投資)を長期・分散・積立することが人生100年時代に必要ですね。
★★★★★


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内容紹介(出版社より)
大富豪が多いと言われるアメリカなどの欧米諸国では、早期から子どもへの金融教育が導入されています。
10歳ぐらいの子どもが単元未満株どころではなく、本格的な株を持つことは珍しくありません。
実際に株を運用することで、経済状況や株の乱高下など身をもって勉強するという実践教育。アメリカ出身の有名な投資家の多くが、初めて株を持った年齢がほぼ10から11歳であると言われています。
株を運用することは経済学を同時に勉強することになるので、若くして大起業家が誕生するというのも不思議ではありません。
世界では、このように学校の授業の中=カリキュラムの中で「お金」について学んでいるところが多い中、日本ではそうした「マネーリテラシー」を身につけるための授業を受ける機会がほとんどありません。
「一生モノのお金の基礎知識」(いかに稼ぎ、貯め、増やすのか)は、日本以外の海外では、学生時代に叩き込まれる「基礎教養」なのです。
そんな中で本書では、アメリカの高校生が学んでいる教養として必ず身につけるべき、「世界標準のお金との付き合い方の基礎知識の教科書(稼ぎ方、貯め方、増やし方)」をひもとき、一冊にまとめます。

メモ・キーワード

・お金の知識は絶対に必要
・世の中で生きていくにはお金が必要
・「お金」は欲しいモノを手に入れる「手段」の一つ
・交換の手段
・インフレ モノの値段が上がる
・デフレ モノの値段が下がる
・経済的に自立するには、お金の管理が自分でできること
・自分のお金に責任を持つこと
・FPや金融アドバイザーはどこかと契約している人である事を忘れてはいけない(自分の見方とは限らない)
・人的資本 自分の築いたスキル、能力、経験、人脈のこと
・生涯所得を決める大きな要素は『どんな職業を選ぶか』
・ビジネスを所有する
・ビジネスプランが一番重要
・副業するときは、マイクロ法人(アメリカだとLLC)作っておくと良い
・不動産ビジネス
・貯金の基本は、収入が入った時点で貯金分は切り離すこと
・貯金の目安は収入の20%
・デビッドカード 口座にある分しか使えない
・車を買う場合は現金一括で買うこと
・車を買うなら中古車、カーリースは割高なので使わないこと
・家は物件の代金以外に修繕費や税金がかかる事を忘れないこと
・金利、複利(利息が上乗せされた金額に利息が上乗せされていくこと)
・複利は貸す方選び、貸される方にならないように
・クレジットカードは1回払いのみ
★貯金がある程度貯まったら投資をすること
・リターンには2つある。投資したモノの価値が上がること。投資したモノが生み出す利息や配当の2つ
・金融資産
・投資長期でする理由は「複利」の効果があるから
・投資はお金を「貸している」と考えるとよい。利息をもらっていると考える
・ハイリスクはハイリターン
・ローリスクはローリターン
・株は会社の所有権の証明書のこと
・リスクを最小限にするには「分散投資」が基本
・投資信託には「アクティブファンド」と「インデックスファンド」の2種類ある
・アクティブファンド→プロが選んだ銘柄で構成
・インデックスファンド→市場平均と同じようになるように構成されている
・S&P500 アメリカの上場企業500社の株価指数
・インデックスファンドは積立投資が一番良い
・ドルコスト平均法 株が下がっている時に多く買い、上がっている時には少なく買う
・債券は株より安全だが、利息が少ない
・デリバティブ(金融派生商品)
・コールオプション
・ピラミッドスキーム(通称:ポンジ・スキーム) ねずみ講のようなもの 『絶対に儲かる』投資があると言って勧めてくるもの
・マルチ商法(ネットワークビジネス)
・デイトレード 証券会社は顧客が得をしても損をしても手数料が手に入る。レバレッジをかけて貰えば利息が入るので、デイトレーダーは美味しい人たち
・ギャンブル 運や偶然を頼りにお金を儲けようとする行為
・ギャンブルは全て胴元が儲かる
・保険 損失のリスクを移転させる契約
・若い人の殆どは生命保険は必要ない
・SNSには気をつけること
・税金とは『国や自治体から強制的に徴収されるお金』のこと
・税金発生するきっかけは『資産』『所得』『取引』
・税金は市民が行政のサービスに対して払う料金
・所得税
★税金を引いて残った額が自分のお金なので、可処分所得(手取り額)が収入であることを常に『収入』と思うこと
・契約
・老後資金
・遺産
●お金の管理はシンプルに
●質素に身の丈にあった生活をする
●借金はしない 複利の効果を喰らう立場にならない
●貯金する 複利の恩恵を受ける方になる 収入の2割
●うまい話はない
●投資は分散、長期、積立
●税金引いた額が自分のお金
●人生100年時代なので物事は長期で考える
●自分知る
●お金のことを真剣に考える
・会社は政治