【読書】翼の翼

発行年月

2021年9月

著者情報

朝比奈 あすか(あさひな あすか)
1976年東京都生まれ。本名、久保田あすか。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、大伯母の戦争経験を記録したノンフィクション『光さす故郷へ』を発表。2006年、「憂鬱なハスビーン」で第49回群像新人文学賞を受賞、同作を表題作とした単行本が刊行され、小説家デビュー。

感想

中盤からは涙と嗚咽の連続で読み終えました。中学受験を考えている方には必読書だと思いました。
★★★★★

内容紹介
専業主婦、有泉円佳の息子、翼は、小学二年生。興味本位で進学塾の全国テストを受け、中学受験に挑戦することになる。最大手の進学塾「エイチ」に入った翼は、男子四天王といわれる難関校を狙う。中高一貫校を受験した経験のある夫真治と、それを導いた義父母。中学受験にまったく縁のなかった円佳が、塾に、ライバルに、保護者たちに振り回され、世間の噂に、家族に、そして自分自身のプライドに絡め取られていくー。過熱する親の心情を余すところなく描いた、凄まじき家族小説。