【読書】お金のむこうに人がいる

発行年月

2021年9月

著者情報

田内学(たうちまなぶ)
1978年生まれ。東京大学入学後、プログラミングにはまり、国際大学対抗プログラミングコンテストアジア大会入賞。同大学院情報理工学系研究科修士課程修了。2003年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。以後16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。日銀による金利指標改革にも携わる。2019年退職。現在は子育てのかたわら、中高生への金融教育に関する活動を行っている

感想

「目から鱗」!
お金に対する考え方が変わりました。
財布の中(自分)と外(社会)を考えて生きていきたいと思います。
★★★★★

内容紹介
経済とは「誰が、誰を幸せにしているか?」を考えること。お金を取っ払って「人」を見れば、とたんに経済はシンプルになる。一度に数千億円を動かしてきた元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが「経済の原点」から徹底的に考えた、予備知識のいらない経済新入門。

メモ・キーワード

・専門家が専門用語を使うのは相手をごまかそうとするとき
・政府の借金の謎
・ざるそばの謎
・経済の主役は人
・老後の問題=お金の問題ではない
・財布の外の世界に目を向けること
・紙幣 果たすべき将来の約束を保証する券
・日本銀行は紙幣を発行し金と交換するのではなく国債を発行する
・税金の支払いは円紙幣でしか出来ない
・個人にとってお金は価値があるが社会全体にとっては価値はない 経済を回すツールがお金
・元を辿ると全てのものは原価ゼロになる
・家の外でお金を払うのは、見知らぬ人に働いてもらう為
・消費しているのはお金ではなく誰かの労働
・価値には効用と価格の二種類がある
・お金を銀行に預けるのではなく、銀行はお金を集めて貸しているから、銀行へお金をあなたも貸している
・預金を増やすには誰かに借金をしてもらうしかない
・株の99%は転売
・転売を目的としている株の売買→投機
・将来のためにお金や労力を使うこと→投資
・●円経済効果とは、●円お金を移動させたということ
・学生が勉強する目的は学力を上げることで、テストの点数を上げることではない。一夜漬けでテストの点数を上げても、忘れてしまうような学習では学力は上がらない
・生活が豊かになっているかいないか経済的価値(GDP)ではなく、生活の効率(効用)が上がっているか?である
・政府がお金を使う(国債を発行して借金をする)ということは、お金の流れを変えるということ→予算を付けたところに労働力を傾けるということ
・年金問題は1人の高齢者を何人の若者で支えるか?を議論しているのに、少子化場合は1人の子供を何人の人で支えるか?の議論がない
・お金の流れ、お金を使うとは誰かに働いて貰うこと→借金は将来働くということ
問題を解決するのはお金ではなく、お金で働いている人なのだ

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