AIとBIはいかに人間を変えるのか

著者:波頭 亮
発行:2018年2月

(メモ)
・特化型AIに代替えされる仕事(経理作業や単純なプログラミング作業)
・すでにAIに置き換わり始めている仕事(判例や文献検索をする弁護助手、応募者のレジメンスクリーニング)
・BIは2017年フィンランドで実証実験が始まっている
・AIが発達する最大のインパクトは「知的労働の価値の暴落」と「感情ろうどうのの価値の向上」
・知識や論理的思考力を売りにしている人材は価値を失う
・知性/インテリジェンスから感情/感覚へ
・「働かざるもの食うべからず」→「働かなくても食ってよし」へ
・2045年(あと27年)に人工知能が人類の知能を超える?
・AIの発達は第四次産業革命をもたらす契機になる
・第一次AIブーム 1956年 推論、探索
・第二次AIブーム MYCIN(マイシン) 知識×推論
・シニフィアン ◯◯という文字や表記
・シニフィエ 概念や意味内容
・第三次AIブームの道を開いた機械学習
・教師あり学習と教師なし学習
・ディープラーニング(深層学習) 2012年7月にGoogleが発表して有名に
・特徴表現学習
・人間の誤認率が約5%に対してAIの誤認率は約3%
・ニューラルネットワーク
・AIは眼(画像認識)を手に入れた→AIのカンブリア爆発の契機と言われている
・1970年は集積回路のトランジスタの数が1000個強だったものが2015年には10億個を超えている。つまり処理能力が100万倍になった。
・AIを発展させている3要素①ディープラーニング②ハードウエアの性能向上③ビックデータの活用
・特化型AI アルファ碁は翻訳はできない
・汎用型AIのOS開発が期待される
・GPU 画像演算装置
・量子コンピューター
・人間の思考時の消費エネルギーは21ワットだが、アルファ碁は2万5千ワットで人間1200人分
・グーグルは検索エンジンを動かすのに専用の発電所を持っている
・AIによる知的労働の代替え アメリカ47% イギリス35% 日本49%
・技術革新によって無くなる職業もあるが生まれる職業もある。コンピューターが無い時代はプログラマーやアプリ開発などの職業は無かった
・単純で多くの人員を必要とする仕事は作業効率が圧倒的に高いという理由から A Iに取って代わられる。また知的プロフェッショナル職はその報酬額が極めて高いので A Iを導入した方がコスト的に安くつくのであればリプレイスされる
・仕事のAI化が第四次産業革命を引き起こす(多くの知的労働がAIに代替えされていく)
・AIが苦手とすると仕事の特徴①身体性ベースのマルチタスク②直感/直観が重要な仕事③クリエイティブな仕事
・AIに最も代替えが難しい仕事は「感情労働」
・BIとはUBI(Universal Basic Income)とも言われ「全ての国民に対して生活を賄えるだけの一定額の金銭を無条件で無期限に給付する 」制度のこと
・消費性向の高い低〜中所得者層にお金が広がるBIは国の経済を活性化する
・日本の生活の3つの安心と安定①終身雇用と年功序列②両親同居の家庭③社会保障
・賃金に見合わない労働を労働者側が避けられるようになる
・BI導入の懸念点①働かない人が増えてしまうのでは?②財源はどうするの?
・財源は国民負担率(社会保障に対する税率)を上げる事。富裕者層はBI貰ってもそれ以上の税金が取られる?
・保有資産100万ドル以上の富裕者の人口割合は日本は世界1位
・金融資産への課税あるかも?
・導入のバリアー①官僚の抵抗②働かざる者食うべからずの社会通念
・国会、地方公務員、準行政組織を合わせると540万人の人がいる
・格差の指標 ジニ計数(0に近いほど平等で1に近いほど貧富の差が大きい)
・2015年時点で貯蓄の平均は1209万円だが、中央値は400万円と3倍の開きがある
・アメリカの上位1%が国民全体の40%の資産を独占している
・働かなくても食ってよし
・AIによって生産性が爆発的に向上する
・感情労働 ホスピタリ系、クリエイティブ系、マネジメント系
・生きるための労働が無くなる
・「金を稼ぐ能力」より「やりたいことを見出す能力」

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