子どもの「10歳の壁」とは何か?

発行年月

2011年4月

著者情報

渡辺弥生(わたなべ やよい)
大阪生まれ。筑波大学卒業、同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだあと、筑波大学、静岡大学、ハーバード大学客員研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員を経て、現在、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長。教育学博士。専門は発達心理学、発達臨床心理学。

感想

9歳(小学3年生)、10歳(小学4年生)は精神的に一気に成長する感受性豊かな時期で、親から友達、家庭から社会へ世界が変わるポイントだということがよく分かりました。
また、子育て四訓の
「乳児」はしっかり肌を離すな
「幼児」は肌を離せ、手を離すな
「少年」は手を離せ、目を離すな
「青年」は目を離せ、心を離すな
を肝に銘じ子育てを楽しみたいと思いました。

子どもの「10歳の壁」とは何か? 乗りこえるための発達心理学 (光文社新書) [ 渡辺弥生 ]

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メモ・キーワード

・9歳(小学3年生)、10歳(小学4年生)の壁
・小学4年生の「つまずき」
・発達心理学
・壁 ジャンピングポイン
・子供との生活は他のことに変えがたい様々な経験を与えてくれる
・東大生のお母さんに共通しているのは子育てに対して真剣に取り組んでいること
・早期教育
・シナプス、神経ネットワーク、前頭前野
・理想的な9歳、10歳像って具体的にどんなことが出来る子供ってこと?実は漠然と思っているだけなのでは?
・9歳、10歳は質的に成長出来る貴重な時期
・ギャンググループ(同じ遊びが好き)→チャムグループ(お互いの類似性を言葉で確かめ合う)→ピアグループ(価値観生き方をを語り合い共通点や違いも受け入れた)
・思春期スパート(身長が10〜20cmぐらい伸びる時期)
・自己意識の芽生
・自尊心の高まり
・9歳、10歳は『推理』ができるようになる
・セルフコントロール 9歳10歳ごろから親が先回りして「◯◯しなさい」というと「今、やろうとしてたのに!」と言われ、やる気を失わせることになる
・論理的思考
・自己中心性が一時的に強くなる時期
・時間的展望がわかる
・メタ認知(自分を少し離れたところから眺める力)
・セルフトーク
・感情の発達(複雑な気持ち)2つの感情が入り混じるようになる。怖いけどやってみたいなど
・10歳前後になると親より友情を選択するようになる
・15歳までは友達からの誘いを断りきれない弱さがある
・友達を持つことの機能
1仲間付き合い
2刺激
3物理的サポート
4自我のサポート
5社会的比較
6親密さ・愛情
・道徳性(情緒的側面、行動的側面、認知的側面)
・親は子供へ法則性といった規則学ばせなければならない
・動機や理由に目を向けてやることが大切
・「ずるい」「ずるくない」のトラブルは大人も子供も多い
・道徳、習慣、個人

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