【読書】幸福の「資本」論

発行年月

2007年6月

著者情報

橘玲(たちばな あきら)
1959年生まれ。2002年国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。2006年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補となる。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーとなり、2017新書大賞を受賞。近著に『朝日ぎらい』(朝日新書)、『もっと言ってはいけない』(新潮新書)などがある。

感想

人生の土台は、金融資産、人的資本、社会資本の3つしかない。好きなことに人的資本を集中させて収入を増やし(好きな事を仕事にする)、その金融資本を金融資産として働かせ、社会資本で絆を深め幸せに人生を終えたいと思いました。
★★★★★

メモ・キーワード

・世界第三位経済大国
・理想の国って何処にあるの?
・下を見ればきりがない
・リベラルな北ヨーロッパ(反移民、反EU)
・金融資産、人的資本、社会資本
・「幸福」の定義とは?
・金融資産は「自由」をもたらす
・人的資本は「自己実現」出来る力をくれる
・社会資本は「絆」を生む
・資本=富を生み出す力 例)本を買うためのお金
・資産=富を生み出す方法 例)そのお金で買った本
・マイホーム 自分で自分に家を賃貸すること
・お金を増やすには資金調達と資産運用が大切
★投資家 金融資本を金融市場に投資して富を獲得する
★労働者 人的資本(自らの労働力)を労働市場に投資して給料や報酬という富を獲得する
・社会資本は、まわりの人達との関係性から富を得ること
・自由とは誰にも、何ものにも隷属しない状態のこと
・経済的独立 financial independence
・多くの方が「自由」ではなく「隷属」を選ばざるを得ない環境にいる
・何故か?経済的に独立できていないから
・経済的独立と自由の関係
・専業主婦になることは経済的に大変勿体ないこと(2億円を放棄する)
・日本で本当にお金を持っているのは、成功した自営業者か中小企業のオーナー社長
・マイクロ法人を作ると可処分所得が全然違う
・税金は約20%取られている
・大卒サラリーマンが一生に収める税金は総額1億円近くになる
・世帯年収1500万円までは収入増えると幸福度は増す
・タマゴを一つのカゴに盛るな→分散しろ
・金持ちになる方法
支出減らす
資産を上手に運用する
収入を増やす
・同じ結果を得られるのなら、安ければ安い方がよい
・ケチではない。考え方が重要。コスパを重視する
・サラリーマンは仕事で自己実現を目指してはいけない「サラリーマンは二度会社を辞める」
・会社が求めているのは、社員の「能力」ではなく、「組織の中で働けるか」
・突出した人は(ジョブスなど)そもそも就職などしておらず、会社に新入社員として入るような人間はジョブスにはなれないということ
・日本のサラリーマンは会社が嫌い
・40過ぎてからサラリーマン人生に疑問を持っても別の選択肢はないよ
・自分が得意なことは好きになれる
・好きなことは続けられる
★好きなことに人的資本の全てを投入する
・弱者の戦略
・日本的雇用制度 リスクを取るのは馬鹿馬鹿しい制度
・イノベーションの外注化
・人的資本で稼ぐには、好きなことに人的資本を集中させる→好きなことをマネタイズできる市場見つける→官僚化した組織との取引から収益を獲得する
・定年という「強制解雇」
・老後とは人的資本を全て失った状態のこと
・幸福は社会資本からしか生まれない
・生きている空間「愛情空間2〜5名」「友情空間20〜30名」「政治空間(敵と味方が混在する)20〜150名」「貨幣空間」
・友達になるには平等体験がいる
・個人と間人
・人は自分と似ているひとからの助言が最も役にたつ

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