【読書】教養としての投資

発行年月

2020年5月

著者情報

奥野 一成(おくの・かずしげ)
1992年京都大学法学部卒業、ロンドンビジネススクールファイナンス学修士。
日本の投資家(ファンドマネージャー)。農林中金バリューインベストメンツ株式会社の常務取締役・最高投資責任者(CIO)。日本では数少ない「長期厳選投資」を掲げるファンドマネージャーの一人。現在、農林中金バリューインベストメンツで主に機関投資家向けの日本株と米国株の集中ファンド運用と、公募設定された「農林中金<パートナーズ>おおぶね」シリーズの運用を行っている。趣味は釣り、麻雀。

感想

『投資』とは何なのか?
本質を教えていただいたと思います。
参入障壁が高い企業の優秀な方に自分のお金を預けて増やして貰うことが『投資』するということでしょうか?
★★★★★

内容紹介(出版社より)
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“人生100年時代、「老後に2000万円が必要」と言われて多くの人が絶望的な気持ちになっている。しかしはたしてそうだろうか? それはろくに「投資」を学ばず、お金を銀行に預けっぱなしにしてきたからではないだろうか。
日本人は投資を知らなさすぎる。投資と投機は違う。投資は危険なものではないし、いかがわしいものでもない。資本主義の健全な形態である。投資が盛んになり、優良企業にお金が集まるようになれば、日本の景気もよくなるはずだ。
農林中金バリューインベストメンツで抜群の実績を上げるCIOが、本来の投資のあり方とその哲学、長期投資のコツ、優良企業の見極め方などを、歴史的な背景や実例を交えながらわかりやすく解説する。

メモ・キーワード

・「投資」を知らなければ、あなたは一生「奴隷」のまま
・日本は少しずつ貧しくなっている
・投資家の思想日本を救う
・労働者の思想ではダメ
・株式を保有するということは、その保有する会社の事業に投資するということ。なので株価が上がった下がった気にするのは違う
・「投資」と「投機」は違う
・投資で成功するには「総合力(まとめあげる力)」が必要
・自分なりの仮説、検証が出来るか?がビジネエリートには必要
・投資は知識の総合格闘技
・資本主義社会で生きているということを忘れてはならない
・優秀な経営者は優秀な投資家であることが多い
・「労働者1.0」日々の生活を支えるために働いている人
・自己資産(自分の才能と時間)
・「時間×時給」分しか稼げないのが労働者1.0
・資本家、オーナー経営者は他人を動かして、他人の時間と才能を使う人達
・労働者1.0は与えられたことをこなす人
・資本家は、自分で課題を見つけ、変革する力を持っている人
・「労働者2.0」他人に動かされている→自分が働いている、自分の才能を誰かに売ってやろう!とマインドチェンジする
・貧困は遺伝する
・お金持ちは遺産を引き継ぐのではなく、資産家思想が引き継がれる
・ハーバード大学の4年間の授業料は2400万円
・労働者1.0の親の子供は何もしなければ労働者1.0に育ってしまう
・貧困の遺伝を断ち切ることができるのは「親のあなた」です
・「投資」とは、自分が働くのではなく、投資先の人に働いて稼いでもらうこと
・「投資」は脳みそで汗をかく労働(考えて決断する)
・有名経営者部下にする方法→その会社の株を買うこと
・株を買ったら、その会社のことを「考える」こと
・会社の事業に長期投資する株式投資をすること
・役職定年になると年収が30%カットになる 800万円なら560万円に
・収入は常に手取り額で考える
・一番確実にリターンを増やす方法は自己投資して稼ぐ力をつけること
★考えてみたらいい。自分より賢い人、仕事出来る人に働いてもらった方が稼げますよね?投資とはそういう人達に働いてもらう行為だと考えるとよい
・「自分が働く」と「自分以外が働く」の組み合わせ最強
・時間の効果を利用する→複利の効果利用する
・時間の効果を60歳で気づいてももう遅い
・「時間」「能力」「お金」はそれぞれ交換可能
・貯金は1年無職になっても大丈夫額は持っておく(月の支出が20万なら最低240万円)
・20代のうちは、少しは貯金しながら自己研鑽にお金を注ぎ込むこと「時間」を「能力」に変換することに集中する スキルや経験を貪欲に吸収し、自己資産を上げて稼ぐ力をつける
・収入が増えてきたら、生活レベルは上げずに、自分以外が働く株式へ投資していく(決して高級車を買ったり、時間を浪費する飲み会(パートナー探しや人脈を広げる飲み会はOK)に参加したりしないこと)
・自分の時間は24時間しかない。自分の仕事は最大24時間しか出来ないが、他人に働いてもらえれば24時間以上働けることになる→その方法は人を雇うか投資すること
・会社は社会に付加価値をつける為にある
★自分よりも優秀な他人を働かせることが「投資」である
・コントロール出来るのは自分の将来のみ
・楽して儲かることはない
・トレードは奪い合いなので、勝つ人がいれば裏で負ける人が必ずいる→勝てる人は1-2割、負ける人が8-9割
・詐欺は騙される人がいるから成立する
・メディア通じて流れてくる情報は、ほとんど儲けるには役に立たない情報だと理解した方がよい
・美味しい話は「投機」か「詐欺」
★投資先は、その製品やサービスが広がっていく可能性があるのか?ないのか?で考えるといいかも?人が増えれば自然と商品が売れる。国が予算をどんどんつけて拡大させているなど
・投資は利益が上がっている会社にする
・参入障壁が高い企業に投資すること
・テクニカル分析 過去の株価の動き分析する方法
・あなたの会社に『参入障壁』はあるのですか?
・フローとストック
(金融資産保有額)カッコ内は中央値
20代 220万円(165万円)
30代 640万円(355万円)
40代 880万円(550万円)
50代 1574万円(1000万円)
60代 2203万円(1200万円)
70代 1978万円(1100万円)
・年金は「積立方式」ではなく「賦課方式」なので破綻することは絶対にない。つまり、現役世代が保険料を払い、高齢者がその金額を受け取るという仕組みなので、何処かに貯金されているわけではない
・年金の破綻は無いけど、現役世代が減り受け取る人が多くなると、受け取る額は減っていく
・応援することと、投資をすることは違う
・投資信託は「インデックス型(市場全体を買うイメージ)」と「アクティブ型(銘柄を選んで入れるイメージ)」がある
・S &P500はプロ野球のオールスター
・証券会社のセールスマンは株を売買するプロであって運用するプロでは無い
・楽して成功した人はいない

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