今後のMR数?


みなさま

おはようございます。
お目覚めは如何でしょうか?

今朝は『MR(製薬会社の営業)数』について考えたいと思います。

気になった記事

はじめに

MRとは?製薬会社が医薬品の適正使用情報を提供・収集する為に雇っている人達のこと。

MR認定要綱(MR認定センター)
企業を代表して医薬品の適正使用ならびに薬物療法の向上に貢献するために、医療関係者と面談等によって、医薬品の品質・有効性・安全性等に関する情報の提供・収集・伝達を主な業務として行う者と定義し、MRは患者志向に立ち医薬品の適正使用に必要な情報活動を行う専門家と位置づけられている

MR教育センター「MRとは?」より

MR数の推移

コロナ前からMR数は減少に転じていました。
理由は情報提供が『量』から『質』へ、『ヒト』から『デジタル』へ、『MR』から『MSL』へ変化し、情報の受け取り側も『薬の使い方』から『個々の使い方』へ、『MR』から『Web』へ変化していた為に、製薬会社は時代に合わせた情報提供体制に変化させている。

MR白書(2020年)より

医療用医薬品の販売情報提供ガイドライン

医薬品は不適切に使用された場合、人体に悪影響を及ぼす可能性が高いので、一般のモノとは違い様々な宣伝規制(プロモーション規制)があります。テレビCMが出来なかったり、製薬会社のMRが医療関係者以外に薬の宣伝ができなかったり。そのような中、更に平成30年に『医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドラインについて』が厚生労働省より出されました。

ガイドラインのポイント
販売情報提供活動の原則を改めて規定し、企業に監督部門の設置や業務記録の作成・保管などを義務付け、有効性を誇張するなど不適切なプロモーションをなくすのが目的

このガイドラインにより、従来の『量』シェアオブボイスビジネスから、『質』へ構造改革が始まっていたところへコロナがやってきた感じです。

海外との比較

日本のMR数は6万人を割り込み、コロナにより更に減少中ですが、医薬品市場が世界最大規模のアメリカは人口が日本の3倍いるのに6万人前後(ミクスより)なので、人口比から考えても2〜3万人ぐらいでいいのかも知れませんね。

まとめ

ワクチン接種が進みポストコロナに向けて世の中が進んでいますが製薬会社のMRは今後どうなっていくのでしょうか?
国内最大手の武田薬品は『リアルとデジタルのミックス』が今後のMR活動と発表されていましたが、現場監督の私も同感です。デジタル活動の普及でエリアという概念は従来のサイズから大きく出来ることは事実(何処にいてもデジタル技術で情報提供可能)なので、拡大する事はないと思われます。
いきなり2〜3万人にはならないですが、減少時代に合わせたMRに変化することは必要なんだと改めて思いました。

以上です。

最後に最近気になっている本。かなりリアルに近い描写が書かれているようです。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
大阪に本社を置く準大手製薬会社・天保薬品。その堺営業所所長であり、MR(医薬情報担当者すなわち製薬会社の営業マン)である紀尾中正樹は、自社の画期的新薬「バスター5」が高脂血症の「診療ガイドライン」第一選択Aグレードに決定れるべく奔走していた。決まれば年間売上が1000億円を超えるブロックバスター(=メガヒット商品)化が確実視される。ところが、難攻不落でMR泣かせの大御所医科大学長からようやく内定を得た直後、外資のライバル社タウロス・ジャパンの鮫島淳からの苛烈な妨害工作によって、一転「バスター5」はコンプライアンス違反に問われる。窮地に追い込まれた紀尾中以下、堺営業所MRチームの反転攻勢はあるのか。ガイドラインの行方は?注目を集める製薬会社のオモテとウラ。


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