マネジメント 基本と原則

発行:2001年12月14日
著者:ピーター・F・ドラッカー
編訳:上田惇生
(感想)
『我々の事業は何か、何になるか、何であるべきか』
(メモ)
・組織は目的ではなく手段である
・その組織は何をなすべきか。機能は何か
・自らの組織に特有の使命を果たす
・仕事を通じて働く人たちをいかす
・社会の問題について貢献する
・マネジメントは常に現在と未来、短期と長期を見ていかなければならない
・企業=営利組織ではない
・企業の目的は顧客を創造すること
・欲求を満足させる手段を提供する
・マーケティング:顧客の欲求からスタートする
・イノベーション:新しい満足を生み出す
・「我々は何を売りたいか」ではなく「顧客は何を買いたいか」
・販売とマーケティングは逆。マーケティングの理想は販売を不要にすること
・時間もっとも消えやすい資源である
・利益とは原因ではなく結果である
①利益は成果の判定基準である
②利益は不確実性というリスクに対する保険
③利益はよりよい労働環境を生むための資源
④利益は社会的サービスと満足をもたらす原資
・我々の事業は何か。何であるべきか
・顧客はだれか
・市場において目指すのは最大ではなく最適である
・経営資源 土地 労働 資本
・良質の人材と資金を引き寄せることが出来なければ企業は永続できない
・目標は実行に移さなければ目標ではない。夢に過ぎない
・マネジメント役割は生産的な仕事を通うじて働く人たちに成果を上げさせることである
・X理論とY理論 マクレガー
・X理論(人は未熟な存在) 人は怠惰で仕事を嫌い強制しなければならず自ら責任を負うことのできない存在
・Y理論(人は成人たることを欲する存在) 人は欲求を持ち仕事を通じて自己実現と責任を欲する存在
・仕事の上の人間関係は尊敬を基礎に置かなければならない
・仕事に責任を持たせるには①生産的な仕事②フィードバック情報③継続学習が不可欠
・人は最大の資産である
・権限と権力の混同
・人のマネジメントとは人の強みを発揮させること
・マネジャーをしてマネジャーたらしめるものは、成果へ貢献という責務である
・マネジャーとは組織の成果に責任を持つ者
・マネジャー共通の仕事
①目標を設定する
②組織する
③動機付けとコミュニケーションを図る
④評価測定する
⑤人材を開発する
・才能ではない。真摯さである
・組織においてもっとも重要かつもっとも困難な問題は、長年真摯に働いてきたがもはや貢献できなくなった者の処遇である。人は変わらないのに仕事が変わってしまった。
・働く者、特に部下に対しては真摯であるかどうかは二、三週間でわかる
・真摯さを欠くマネジャー
①強みよりも弱みに目を向ける
②何が正しいかよりも誰が正しいかに関心を持つ者
③真摯さよりも頭の良さを重視するもの
④部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない
⑤自らの仕事に高い基準を設定しない者
・優秀な人材を惹きつけ引き止めることは、前年度利益よりも重要である
・組織は人の集合体である。メンバーの欲求やニーズを満たさなければならない
・スタッフ活動を長期の仕事にしてはならない。成長の過程において一時的に就くべき仕事である。長期にわたってこの仕事をさせるならば、得られるものは堕落である
・意思決定は常に、可能な限り低いレベル、行動に近いところで行う必要がある
・同時に意思決定は、それによって影響を受ける活動全体を見通せるだけの高いレベルで行う必要がある
・組織の原則は階層の数を少なくし指揮系統を短くすることでなければならない
・特に大企業では階層の増加は明日を担うべきマネージャー育成の上で重大な障害となる
・組織構造目的達成の為の手段である。それ自体目的ではない
・トップマネジメントには「われわれの事業は何か。何であるべきか」を考えなければならない
・トップマネジメントには「考える人」「行動する人」「人間的な人」「表に立つ人」の四種類の性格が必要である
・勇気、真摯さ、熟慮、行動
・市場が何であるかを決めるのは生産者ではなく顧客である
・「いくらで売りたいか」ではなく「誰にとって価値があるか」
・成長そのものを目標びすることは間違いである。大きくなること自体に価値はない。よい企業になることが正しい目標である
・イノベーションは常に市場に焦点を合わせ無ければならない(製品、技術ではない)
・継続学習風土が不可欠
・変化へ抵抗の底にあるものは無知である。未知への不安である
・組織社会、知識社会になった
・マネジメントではなくリードすること。その目的は一人ひとりの人間強みと知識を生かすことである

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